| -81- 技術の進歩 その2 携帯電話 |
|
昨日の続きで、携帯電話の技術進歩の話です。 自動車用移動電話が実用化され、家庭内のコードレスホンも普通に使われるようになっていた頃には、符号化技術や無線技術・交換機技術などのアナログ通信の基本的な技術は既に揃っていたことになります。でも、私が現在の携帯電話の世界を予想できなかった一番のポイントは電源容量の問題でした。 自動車のような、大きな電源が一緒についてくる場合や、家庭内コードレスホンのような使わないときはいつも充電状態にある装置の場合は、電源容量はそれほど問題になりません。しかし、個人が長時間外出時に持って歩くような電話の場合、何時掛かってくるか分からない電話を待ち受けるために、受信回路は電池のパワーで常に動作している必要があります。しかも 例えば 090-1234-5678に電話をかけたときに、その電話を呼び出すために日本中の全ての基地局から 090-1234-5678を呼び出すわけにはいきません。勿論基地局を順番に呼び出していったのでは、呼び出し音が鳴るまでに時間が掛かりすぎます。そのために一定時間ごとに、自分がどこにいるのか、発信しておく必要があります。 つまり、携帯電話は常時受信回路が働き、一定時間ごとに発信を繰り返している訳で、このための電力を賄う電池は普通考えるとコードレスホンとは比べ物にならない位、相当に馬鹿デカいモノになってしまいそうです。1週間旅行していても、充電しないで使える電話なんて夢のようでした。それが今や奇麗なフルカラーLCDがついてもシャープペンシル3本分くらいになってしまっています。 実は、私が会社に入っての初仕事は、カメラの電池の残量表示回路を設計することでしたから(当時のカメラは水銀電池と言う、環境に極めて良くない、1円玉2-3個分くらいの小さな電池を使っていましたが)、この電池容量の問題と言うのは、非常に興味があるテーマだったんです。 今日の写真は、寒さが本格的になって赤さが一段と増したマンリョウの実です。間もなく鳥に食べられる季節だと思いますが、まだ指で潰すと少し硬いようです。一応 千両・万両の「マンリョウ」ですから、正月に相応しいおめでたい植物なんでしょうか。 |
|
2004/01/04 |