| -82- 技術の進歩 その3 |
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技術の将来予想を出来なかった話の続きです。 今回の話は製品からはちょっとずれていますが、部品です。 携帯電話やデジタルカメラの中に使われている、不揮発性のメモリであるNANDフラッシュメモリについてです。 このNANDフラッシュは、1980年代の終わり、東芝で発明されたものです。発明者の一人である N技師長は私が技術者として尊敬している方で、幸運にも年2-3回は酒席にお誘いをいただけるのですが、私は奇しくもこの発明のニュースがラジオで流れたのを今でも憶えています。丁度 不揮発性のメモリを使用した自動調整の技術を実用化した後でしたのでこのニュースに興味がありましたが、そんなメモリの用途が果たしてあるんだろうかと通勤の車を運転しながら疑問に思ったものでした。(メモリと言えば、1ビットずつ読んだり書いたりすることが出来るランダムアクセスメモリ(RAM)が主流の時代でしたし) しかし、デジタルカメラなどの発展で、発明から 15年した今、半導体メモリ市場は大きく育ち、特にNANDフラッシュメモリは東芝の現在の半導体事業の柱になっています。デジタルカメラがまだほんの実験機に過ぎない1990年ころに、いずれ半導体によるファイル用メモリが半導体の一角をなすだろうと読んで、社内の反対に逆らって技術の改良に心血を注いだ慧眼には感心しています。 今日の写真は 赤く色付いた万年青(オモト)の実です。 |
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2004/01/05 |