もう忘れられていると思うが(私も忘れていた!)、平成13年というから 2001年?くらいに政府が
表題の構想を掲げたことがあった。今になって、あの頃からどれくらい国内のIT環境が進んだのかと考えてみたが、駅などの公共スペースで Free WiFiが使えるようになったことくらいしか思いつかない。
おそらく韓国等との対比でコロナの対応遅れから慌てたのだろう、今回菅政権が「デジタル庁」なる構想を打ち出した。今回は単なるお題目ではなく担当大臣も任命したそうだから、あの時よりは期待できるのかも知れないが 果たしてどうだろう?(Wikiによれば平井大臣は、国会議員の祖父、父を持つ3代目国会議員で四国新聞社社主の家系で電通入社も親の七光りで父親の選挙基盤を受け継ぐまでの腰掛けだったみたいだから「額に汗して」と言う活躍の期待は薄い)
若干話しは変わるが、実は3月ころマイナンバーカードが期限切れになった(カードとしては10年らしいが、内部の電子証明データは 5年で更新期限になるらしい)という通知が来ていたが、コロナ禍で市役所に出かけるのを躊躇していたものの そろそろ更新しておかないと色々不便になりそうだと思って、先日市役所にでかけて更新してきた(オンラインでサービスを受けるカード媒体・しかも写真などの記載事項は変更されないのに更新手続きに市役所に行かないとならないと言う事に疑問を感じつつ)。
その際にカードを作った時に決めた「暗証番号」を 2種類聞かれて、4桁の片方は入力できたが、もう一方(6桁以上でアルファベットと数字)の方は記憶の彼方のものを 2個入力してみたが、いずれも蹴られてしまった。落ち着いて考えると思い出せたんだが、窓口でせっつかれたら記憶が飛んでしまった。
その時更新カードを受け取る合間に思った。鳴り物入りで導入された マイナンバー=国民背番号制 だが、イマイチ メリットが感じられない。例えば、現状では最高の本人認証媒体であるにも関わらず、今回のドコモ口座事件のようにマイナンバーとは無関係に金融取引の口座開設が出来てしまう。まぁ理屈を言えば個人資産が丸裸にされてしまう等という懸念はあるものの、マイナンバーカードで口座開設の本人確認を行えばほぼなりすましは不可能だろうに。既存銀行での新規口座開設には店頭では色々本人確認される割に、フリーメールアドレスでドコモ口座開設が出来てしまって、その口座と他の銀行の口座が口座番号と口座名義(=キャッシュカードなしでも)+たった4桁の数字で紐付けして現金を引き出せる等というギミックが許されていたというから開いた口が塞がらない。
コロナでキャッシュレスが伸びると分かって、国から銀行まで本来国民の財産を守る立場の者たち皆が 技術も生煮えのまま、背伸びして IT化を焦っているとしか思えない。