e日記風 独り言

気まぐれ & 気まま & 天邪鬼な老いぼれ技術屋の日々の記録です。
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楽 天 の 商 品

-89- TVの普及と文化の変化 その2
= 今日は画像なし m(_ _)m =
テレビの文化的な影響についての続きです。
 テレビも雑誌も、メディアはニュースになるものしか伝えません。大多数の視聴者・読者と同じ生活やそれらの人が普通に手に入れられるもの、つまり「大多数の普通」には報道の価値は無いのです。
 あるいは、視聴率本位のテレビドラマには、生活臭のある家や汗を流して働く人々は登場しません。全く手の届かない真のハイソサエティも対象にはなりませんが、ちょっと手を伸ばせば届きそうな程度の、口当たりの良い生活がさも「都会ではこれが当たり前」と錯覚させる風に演じられます。ドラマのシーンは、瀟洒な住宅に住む美男美女がお洒落な洋服を着て、気障な台詞を吐きながら美味しそうな食事をする場面でないと、暗愚な大衆はチャンネルを回してしまうのですから。
 自分の家の庭の個性に気付かないで、隣の芝生が青く見える人たちには、自分が住んでいるのが日本のどこであれ、心の中でそうした画一的な「格好良さ」を基準に身の回りのものを評価するようになってしまうのです。本当にそうした生活をしている人がどれくらいいるのか、見せられないその陰にはどれくらいの汗や愛憎と言うような醜いものが詰まっているのか、更には平穏とか本当の幸せとは何かということを自問することすら忘れてしまって、 TV画面の向こう側の生活をそっくりそのままに、主人公だけを自分に置き換えて、現実から逃避し、一時心の高ぶりを楽しんでしまうのです。
 その結果は、地方地方の価値は忘れ去られ、日本国中画一化した価値観が蔓延してしまったのだと思います。
今日の写真はお休みです。今夜は元の会社の大先輩「Kさん」の定年退職の壮行会に行って、昔の懐かしい仲間と美味しい酒を頂いてきたのですが私は写真をとりませんでした。ラスベガスの写真はあるのですが、ちょっと時機を失してしまいましたのでパスします。
2004/01/22