| -1640- 英国が |
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EUを離脱することになったという。 歴史の流れる速さを感じる。特に 1989年にベルリンの壁が崩壊してからの変化は傍観者としても驚くような速さだった。約70年前 日本が中国・朝鮮・満州などに出兵したのとほぼ同じ頃、やはりお互いに敵味方で2度の大戦を戦ったドイツ・フランスが一つの共同体として共通通貨を採用するなんてことは俄には信じられなかったけれど、ベルリンの壁崩壊から間もなくしてそれが実現した。英・仏を中心とした彼の国々には植民地搾取などの負の歴史もあるが、EU共同体が実現した時には「さすが民主主義や自由・平等などという理念を生み出す民族だ」と関心した。 しかし、それも僅か二十年足らずで、中心となって推進した一角の英国が抜けてしまうと言う。崇高な理念は国境を超えて押し寄せる難民などの現実の課題の前に屈服し「仲良くするものこの指とまれ」と言って人差し指を差し出した子が、真っ先に下から指を抜いたような格好になってしまった。見方によっては、今まで繰り返し紛争の火種になってきたバルカンなどエーゲ海~黒海沿岸地域の隣で起きたイスラム国の暴挙を封じ込められなかった EUが、テロによらずに崩壊し始めたとも見ることが出来る。あの人種も宗教も文化も何から何までモザイク模様のように複雑な大陸はこれからどうなっていくんだろう? 人類の経験や叡知は、ナチスと言う化け物を生み出した愚衆に負けないで、今後も頓挫することなく EU共同体と言う壮大な実験を成功させることが出来るんだろうか? 十字軍以来、ヨーロッパの人たちは地続きのあの地域に振り回されて来たが(逆に振り回してきたとも言えるが)、また再びあの地域にかき回される時代が来るんだろうか? 英国とは反対側ながら、つい考えは紛争のるつぼの方に行ってしまう。 今日の写真は小さな花が仲よさげに集まったボタンクサギの花。一見仲良く咲いているように見えるこの花達の間でも、栄養の取り合いなど競争があるんだろうか? 思わぬ環境の変化が起きた時、根っこから吸い上げる栄養や水分の不足をどれか限られた花に集中させて種が生き残るような仕組みがあるとしたら、人類はこうした植物にさえ笑われるかもしれない。 |
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2016/06/24 |