e日記風 独り言

気まぐれ & 気まま & 天邪鬼な老いぼれ技術屋の日々の記録のうち、商品開発や殺菌などは仕事として関わったため、若干のウンチクなど並べてみたくなります。
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-912- 社外との付き合い:続き
もうひとつ感じていたのは、社外との付き合いのあるなし。
私はある意味、意図して精密機器メーカーに電子技術者として就職した。しかしながら、畢竟仕事の大半は社外の電子部品メーカーの人と話をせざるを得ない、と言うところまでは意図したわけではなかった。
一方、入社当時の開発部隊の大半の技術者はメカ系技術者で、社外の付き合いは少なくそれも大半は部品加工の下請け的な会社。いわば<ムラの中>での付き合いでしかない。どうしたって広い世間、とりわけ技術革新が激しい電気・電子製品などの業界の流れよりも緩やかな流れの中で暮らしている人たちだった。でも彼ら自身は自分の周りの流れが緩いなんて思っていないから、新しい製品を出すために血道を上げて<ムラ>の中を走り回っているのを見るとどうしても違和感を感じざるを得ない。
違和感の具体的なものは、電子部品メーカーには<技術>というものに真摯な人が多く、議論の大半は<どう作るか?>という議論になるのに、自社の人たちは技術よりも製品、もっと言えば製品を自分の<主張する感性>に合ったものにするための画策にしか興味が無い人達に見えた。
話が逸れるが、私は元々カメラという趣味製品にはあまり興味がなかった。<感性>を主張する人たちは小さな頃から身の回りにカメラが有り、それを使いこなしていた人が多く一家言も二家言?もある。一方私はと言うと記憶にある限り自分の手で写真撮ったのは高校生の時、それも親戚のカメラを借りて。自分で自由に使えるカメラは高校卒業後、就職して暫く後自分の給料で買ったもの。それも一番好きなオーディオ機器を揃えた後で。そんな私が、対等にカメラを<感性>で語れるわけがない。・・・・と言うヤッカミがあったのは否定しない。
兎に角、仕事の仕方や技術との向き合い方と言った私の根底の部分は社外との付き合いを通して培われてきたと思う。新入社員当時は暗中模索のようで不安だったが、今から思えば つくづくあの職場に<ムラ>の仕事の仕方を私に叩きこむような上司がいなくて良かったと思う。
翻って、私が何を後輩に残してこれたのか、それを考えた時が一番忸怩たる思いに駆られる。
しかし、何とも皮肉なことだけれど、この話の取っ掛かりで出した飲み仲間の人たちが煽ててくれた、その会社に無かった仕事スタイルとは、<感性>で製品の仕様や品質を判断するという部分だったんだが。どっちにしても、社外などの異質な文化との付き合いが双方向に技術屋も育てるということは間違いない。
今日の写真は「キンカン」の花。柑橘系の花で、色や形はミカンと区分けがつかないが、花の大きさが 数mmと小さく花期は真夏でかなり遅い。収穫されなかった実はいくつか今でも付いているので、一年中花か実が付いていて観賞用には良さそうだ。
殺菌 商品開発 商品のウンチク
2013/07/20