このページのリニューアル作業が一段落したので、再び震災について書こうと思う。
昔 一時期住んでいた長野県岡谷市には、諏訪湖の放水口近くの処に地上50~60mの中央高速道の陸橋がある。毎朝通勤する途上その下を通っていたが、その度に何か違和感を感じていた。山と山をつないで、高速道路が平坦に走るために作った陸橋なんだが、あの両端の山が 4~5m動いたらあの橋はどうなるんだろう?と不安に思った。確かに有史以来、地上が4~5mずれるという地殻変動は無いのかもしれないが、日本のそこここに数m近い断層はある。それらが海の中のプレート境界付近でしか起きないという保証はどこにもない様に思う。阪神大震災の起きた日には、たまたま出張でこの橋の近くの工場に出掛けて昼食時に 食堂の TV中継で震災の様子を見たのでより鮮明にこの不安を覚えている。
その後、八ツ場ダム等 他の地方に出掛けて同じような陸橋があちこちにあることに気づいて、いつかあのうちの一つくらいは私の生きている中に崩壊しても不思議ではない、願わくば私が通っている最中ではない事を、と思ったものだ。
今回の地震で東北地方が、東に 5.3m移動し上下に 1.2m沈下したと聞いて、このことを思い出した。
本当に人間て分からない動物だとつくづく思う。あんな構造物を平気で作って何のためらいもなく利用するかと思えば、その一方で目にも見えないタンパク質の粒(=ウイルス)には大騒ぎして怯える。今回の放射能に至っては更に小さな粒子:セシウムやヨウ素の原子のツブの話になる。・・・・何人かの人のコメントにもあったが、震災は(この e日記の No.188 や
191で取り上げた「天使と悪魔」の登場人物風に)現代科学やそれに慣れてしまった人間がもう一度科学や生活を見直す機会として、自然からの人間に対する問いかけかもしれない。