e日記風 独り言

#気まぐれ & 気まま & 天邪鬼な老いぼれ技術屋の日々の記録のうち、個人的な思い出や生活、食に関する話題のページです。
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楽 天 の 商 品

-2285- 秘密警察?
= 今日は画像なし m(_ _)m =
アメリカで中国の秘密警察活動をしていた工作員が逮捕されたというニュースがあって、何となく似たような不気味な現役時代の経験をふと思い出した。
私も現役時代 2回 中国に出張したことがあるが、多くの人が中国と言うと自社工場や関連の工場への出張だったのに対して、私が行ったのは 一回は取引先のプリンタメーカーの営業の人に請われて共同プロジェクトの可能性を探りに深センのそのプリンタ工場を視察に行ったときについでに案内されたマカオと、もう一回は中国の現地法人の大学の卒業生の採用面接への同行だった。
とりわけ刺激的だったのは後者の出張だった。そもそものきっかけは私がデジカメの開発を始めた当初、デジカメ本体の開発だけでも脆弱な既存開発陣を考えれば気の遠くなるようなテーマだったのに加えて、対応のPCアプリの開発をしなければならないというのに既存の開発部隊にはプログラム開発出来る人間はほぼ0という状態。藁をもつかむ思いで他の工業製品分野でアプリ開発の経験のある研究部に話を聞きに行ったが、取説を読んでその通り操作してくれる工業製品と、一目して操作が理解できるユーザーインタフェースの大切な民生品ではアプリの作り方も大きく異なると言うことで途方に暮れたが、そんな話の中で中国出身で日本の大学を卒業したワンさんという男が「一緒にやらせて欲しい」と言い出して、渡りに船で彼を研究部から移籍してその他子会社などから何とかプログラム開発経験のある3人ほどを追加して、ユーザーインタフェースは私も参加しつつ泥縄的な開発を進めて期日通りに何とか成功させたのだった。それから数年した 2002年頃 新卒開発者を採用しようとしても、アプリ開発では会社名も知られておらず名も無いに等しくなかなか採用は進まなかった。
そんな中、中国籍の彼が「中国なら海外企業の名前で優秀な人材が採用できます。ぜひ一緒に採用に行きませんか?」と言い出した。最初は半信半疑だったが、中国法人の人事部門などと調整して中国法人の採用面接に同行させてもらうことになった。訪れた大学は大連、四川、上海の日本で言うところの国立一期の大学だったが、同行したのはワンさん以外全員現地法人の中国人で、言葉の問題などもあり、ほぼ彼が設定してくれた計画に添っての行動になった。中でもとりわけ四川は中国でも周辺地域で当時はまだ郊外の道路を牛車も通っているような状況。その四川で、中国出身の彼がどういうつながりか(紹介時には知人の知人とか言っていたと思うが)、現地でビジネスを展開しているという人を紹介してくれた。その人はデジカメの現地販売代理店でもしたいということだったと聞いた気がするが、採用面接以外はその人が市内を案内してくれて、夕食にも招待してくれた。
その現地の人は、元中国軍の幹部ということでひときわ目付きが鋭く、その時も軍のつながりでビジネスしていると言っていたが、何と彼よりも屈強なボディーガードが二人常に彼の周辺を警戒していた。その二人も夕食のテーブルについた(一人は彼の向いに、もう一人は彼の隣に座った)んだが、驚いたのは他の人が食事しているのに常に周りに目を配り、彼が「食え」というまでは一切食事には手を付けなかった。主賓で招待してくれたと言っても、私にとっては何とも居心地の悪い食事で何を食べたのかも忘れてしまった。
食事が終わると「これからはマンズワールドだ」と言って、女性を帰して連れて行ってくれたのがネオンがけばけばしい終夜営業の中国式ナイトクラブのようなところで、入り口から30人ほどの見るからに中学生くらいの女の子が並んで出迎えてくれて、席にも数人の女性がいた。好きな女性がいれば連れて帰っていいと言われたが、何が狙いかも分からないしただただ居心地が悪いだけで、早々に辞退してホテルに帰った。帰ってからワンさんに聞いたところでは中国ではよくある接待だが、クラブとしては彼も初めての大きな規模だったらしい。
後から考えると、何であんな人に紹介されたのか、その人を紹介したワンさんの目的は何だったのか?疑問だらけの出来事だった。
もしかして、あそこで誘いに乗っていたら、その先どんな話につながったのか? 裏の世界の入口だったのでは?などと想像をたくましくする出来事だった。その後、私はスピンアウトしたがワンさんはその時採用した中国の開発者3人をつれて中国に帰国し、現地で開発部門を立ち上げたそうで、多分中国でのビジネス界の人脈作りと考えていたのだろうと察した。
2023/04/24


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