e日記風 独り言

#気まぐれ & 気まま & 天邪鬼な老いぼれ技術屋の日々の記録のうち、ものづくり・工作・修理・道具などに関連した記事です。
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楽 天 の 商 品

-2223- トースター修理
= 今日は画像なし m(_ _)m =
写真
6年ほど前に購入した我が家の象印製トースターは完全に外れ商品だった。購入後 1年しないで通電しなくなって修理に出したが、その後も同様の不具合が発生した。すでに保証期間を過ぎていたので修理には出さず、自分で裏カバーを開けて見ると ACコードとヒーターの接続部分が黒く焼けていた(写真の耐熱絶縁チューブの色も熱で茶色く変色している)。ドライバーの先でつついてみると写真の赤い矢印の先のヒーターのソケット部分への中継金具の止めネジの締め付けが甘いようで「接触不良」っぽい。しかしその締め付けネジはケースの側板側を向いているので、ケース全体を剥がさないと締め直しできない。そのケースにはスイッチや ACコードなどが付いているのとケースと内部構造板が差し込みで組み立てられているので簡単には分解できそうにない。仕方ないので「コチョコチョ」と触ってから試しに通電してみたら通電できるようになったのでそのまま使い続けた。しかし当然数ヶ月でまた同じ症状が出るので同じことを数回繰り返して使い続けたところ、今回は何度「コチョコチョ」しても通電しなくなってしまった。どうやら焼けた金属表面が酸化しすぎて完全に導通不良になった様子。
6年間毎日のように使い続けたので いよいよ寿命かとも思って諦め半分に眺めていたら、「ケース側面に小さな穴を開ければドライバーが突っ込めそうだ」とひらめいた。ケースは薄い軟鉄板で穴あけは然程難しくなさそうだし側面の端にドライバーの軸の入る程度の穴が開いても実使用上は問題ない。そこで締め付けビスの方向を見定めてドリルで穴を開けて、更にその穴を6φ程度までリーマで広げてドライバーを突っ込んでみたら、半分メクラ状態ながらビスの頭にドライバーが入って緩んでいるネジが締め付け出来ることが分かった。しかしわずかに力を増したら簡単にネジバカになって空回り状態。外してみるとネジ山が完全に焼けて無くなっている。ネジ山がボウズになったネジのサイズは正確には不明ながら4mm程度と踏んだ。そこで手持ちのネジを探して M4のネジを突っ込んでみたが、見えないもののどうもメス側のネジ山も焼けて潰れてしまったようで手応えが甘い。だからといって M5ネジでは全く入る気配がない。仕方なく大量に保存してある部品箱を探すと、インチネジかも知れないが M4よりも若干太いネジがあったのでこれを思い切り押し込みつつ回すとセルフタップ的に締め付けが出来た様子。恐る恐るもう一度このネジを外して、焼けてもろくなってしまった ACコードを切り詰めて圧着ラグをつけ直してこちらのネジも新しいものに交換して接続金具部分をリニューアルしてもとに戻して修理完了! 通電してみたら見事通電した。多分ある程度の締付け力があればヒーター側からの伝導熱以外ではそれほど発熱はしないだろうから、今度はある程度締め付けが出来ているのでもうしばらくは使えそう。
それにしても象印さん、こんな大電流部分のネジの締付け作業がいい加減な商品よく出荷するな(まぁ海外の協力メーカーの工場だろうけど)。修理のサービスでも直せないなんて・・・・。10A以上の電流が流れる部分については、出荷検査で接続部分などの熱画像チェックくらい導入してよ!
2022/02/20


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