自作健康足踏み器 製作


はじめに
ドキュメント履歴: 2008-9-17 初回アップ

 (今回からページの記述を長年使ってきた時代遅れのフレームというテクニックを使わずにスタイルシート(CSS)だけで記述しました。そのため、従来のページとのつながりがあまりよくありませんが、暫くの間、ご容赦下さい。またHPタイトルを「one of 技術屋」と改めました)

足踏み器 誕生ストーリー

とにかく胃が弱かった

 私は昔から”胃の弱さ”においてはいささか自信(?)がある。生来身長が高い(≒180cm::単に座高が高いだけ?)ため、典型的な胃下垂(昔診察した○○医大の助教授にそう言われて以来そう思いこんでいる)で、食べた物が骨盤近くまで垂れ下がった胃の出口からみぞおちの辺りの小腸入り口まで上昇しなければならず流れが悪く、おまけにその長い上半身を折り曲げるようにして、一日中窮屈な姿勢で机に向かって座っている生活をしないと食べてはいけないので、仕事中は腹部を常に圧迫して血流を阻害しているためか、胃は食物の消化適否センサーのようにデリケート。甘いもの、辛いものを始め、胃に悪い食べ物だったらすぐ分かる。かつてはパイナップルなんて見ただけで鳥肌が立つくらい苦手だった。
 考えてみれば元々それほど胃弱だったかというと、高校時代まではそれほど弱いとは思っていなかった。体型は多分生まれた頃から変わっていない。親の話では、近所の人が「こんな大きな子がハイハイしている。」と笑ったというから。それが大学時代に家庭教師に行った家の親父が無類の酒好きの舞台演出家で、子供の家庭教師と言うよりは親父の飲み相手のアルバイトのような状態で、しかも配役をもらいたい俳優からの付け届けの<<貧乏学生には見たこともない>>高級酒のビンが並んでいる座敷で「どれでも好きなモンを飲め」とか言われて、この機会を逃したら一生こんな酒は飲めないだろう・・・という生来の卑しい根性で洋酒を飲みあさってしまった。昨今のニュースも根本は同じだが、人間の卑しさは概して足を引っ張るようで、私の場合も例外ではなかった。「胃が痛いから今日は遠慮します。」とでも言おうものなら、「何を言っとるか。そんなモンは一食抜けばすぐ直る。」と他人の胃だから手加減せずに飲まされた。思えば多分、この頃の飲み過ぎが胃液の分泌をおかしくして、その後の職業がそれに油を注いだ様な気がする。

開発者は胃に穴が開いたら一人前?

 前述の医大の先生が、「胃に穴の一つや二つ無くては一人前の開発者とは胃炎・・・じゃなくて言えん(???)」と言ったので、仕方なく若いうちは只で出してくれた胃薬を1年300日くらいは飲んでいた。しかし例え胃薬とは言え、化学物質に違いはなく、そんなものを長期間飲み続けた場合の身体に何が起きるかは分からないし、起きてから悔やんでも仕方ないので何とか胃薬とオサラバしたいと思っていた。しかし願いとは裏腹に、実際はちょっと酒を飲んだり、仕事で夜遅くなって夕食を摂ったりするとテキメンに胃が痛み出す。その逆で、遊んでいるときには少しくらい飲み過ぎても平気。他人は「それはストレスのせいだ」と言うけれど、私の性格で唯一良い点は「楽天家」、しかも開発という仕事は天職と思っているくらいで仕事で胃が痛くなるなんて信じられない。長期休暇の家族サービスの方が余程ストレスは大きい???

あらゆる胃の健康法を試して

 いろいろと健康法を試す途中では、健康足踏み器は勿論、他人の薦めでカイロプラクティスなどにもすがってみたが、悪くはなさそうだが胃薬から解放されるほど効果があるかというとそんなことはなかった。そうこうするうちに、たまたま海外出張の時に飛行機の中や時差の疲れをとるために、荷物にならないこともあってゴルフボールをスーツケースに入れておいて、ホテルで寝る前にカーペットの上で足の裏を転がしてみた。最近は「エコノミー症候群」と名前が付いた長時間の同じ姿勢や時差ぼけの疲れが、この足裏のマッサージで気持ちよく感じて、何回かこれを続けたが、ある時ふと「そう言えば海外出張では酒と疲れで何時も胃が痛くなるのが普通なのに、ゴルフボールでマッサージしたときは痛くならないナ」と気づいた。
 しかし、ホテルとは違って私の部屋にはカーペットもなく木のフロアーのためゴルフボールが転がると音がするし、ゴルフボールがアチコチ転がってしまうので上手く転がせない。それにゴルフボールでは堅すぎて体重をかけ過ぎると足の裏が痛くてしょうがないので、立ったまま両足で踏むことは難しい。マッサージ師の指のような感じの弾力のある足踏み器があればいいのになぁ・・・と思っていたときに、たまたま「大好きな」百均ショップで「高弾性ボール」のスーパーボールというものが目に入った。

これだっ!

押してみると、指の肉よりは固いが、骨よりは柔らかい感じで、老練の整体師の指に力を込めたらこれくらいの堅さかなと思えば思えなくもない。瞬間「これだっ!」と思って早速このボールを 2袋と、ボールだけだとやはり転がってしまうので、袋に入れた方がいいだろうと靴下を買ってきた。 その靴下に「高弾性ボール」を入れて靴下の足首の所を結んでボールが出ないようにして踏んでみたら、これが非常に気持ちいい。自分の体重をかけると、丁度屈強な中国整体の整体師が渾身の力で押したように強い刺激がある。
 只靴下に入れただけのこの高弾性ボール足踏み器を使い出してからと言うもの、念願通り胃薬は全く飲まずにすむようになった。時々、ちょっと胃が重いかな?と思ったら、いつでもこれを踏むようにしている。少なくとも胃薬よりは何倍か効く。只で胃薬をくれる会社を辞めたから原価 300円でもう 100倍以上の薬代を節約しているはずだ。
 その後、成形した足踏み器では 足指の根本に土手を作って目や耳、歯茎のツボが刺激されるようにした。これも効果絶大で、それまで PCに向かっていて夕方になると目がショボつくなぁ と思っていたが、最近はまったくそれを感じない。起きた時の目ヤニもなくなった。そのお陰もあるのか 60歳を過ぎた現在でも、眼鏡なしで運転し、新聞も文庫本もメガネは要らない。歯茎もそれまで朝起きた時に「浮いた感じ」がしていたが、この新型に変えてから歯茎の存在は全く気にならなくなった。

見栄えは大切です

 その後、体調を気にしている何人かの人に勧めてみたが、只靴下に入れただけだとアメーバのようで形が悪く、もらった人もどうも有り難みが薄そうだ。おそらくもらってもそのまま押し入れか、暫くしたらゴミ箱に行っているかも知れない。そこで、いつものようにアイデアの虫が蠢いて、ちょっと厚めの五本指靴下にボールを入れてボールの位置がずれないように、中学以来の裁縫技術?を駆使してボールの周りを糸で縫ってみた。これは形も足裏形状のままで、踏んだときの具合が格段にいい。私の言うことは信用するどころかまず疑ってかかるヨメさんも(だから最初の靴下に入れただけの方は見向きもしなかった)、喜んで使っている(彼女は胆嚢が弱く疲れやすいらしく、疲れると足裏の胆嚢のツボ辺りにシコリが出来たり手が黄疸のように黄色くなる。このシコリを指で揉むと飛び上がらんばかりに痛がるが、20分くらい揉み続けてシコリが無くなると体調が戻るらしい。)。極めつきは、今年の夏、家族で夕食を囲んでいたら「あっ、私の足が蚊に食われた」と言い出した。なんでそんなに騒ぐのかと思ったら、マンションの6Fに越してきてからと言うもの蚊が少ないのと、ヨメさんの足は太い割に美味しくないのか蚊に食われることはほとんど無く、刺されても家族の最後だったのに、多分足の血流が良くなったせいで肌の温度が上がり、最初に蚊に狙われたのではないかと言って変なことで喜んでいる。世の中、やっぱり中身より見た目なんだと再認識させられた(脚の話ではなく、足踏み器の話です)。
 また、友人が糖尿の気があるというので同じものを作ってあげたら、3ヶ月で数値が改善したという。但し、彼が言うには数値が改善したのは彼の節制やら歩く努力の賜物で、件の足踏み器は整体師の免許を持っているという奥さんが、これはいいと言って取り上げて自分で使っているらしい(整体師も自分の身体はマッサージできないからだろうか?)。もう一つ欲しいと言われたが、これを作ると結構肩が凝るのでまだあげてない。

続きはこちらで >>>

 ということで、能書きはこれくらいにして、以下は作り方やら踏み方。


  1. 作り方
     高弾性ボールの小さな方を、五本指靴下の指の根本部分に入れて周りを糸で縫う。
    足の裏のツボとおぼしき辺りに大きなボールを3つほど、周りを糸で縫って入れる。足の大きさとか、あまり考えなくとも踏むときに痛いところを探すのでいいことにしている。
  2. 踏み方
     下の動画の通り、靴下の形と足を合わせて、1分間に60~80回くらいの早さで、両足交互に踏む。痛いところがあって体重がかけられなければ、最初は椅子に座るか片足だけで力を加減して踏むなど軽く踏んで、次第に痛みが和らいだら、徐々に体重をかけて踏む。特にそれほど悪く(痛く)なければ、胃の場合は片足100回~200回程度(3分弱)で充分効果があると思われる。毎日忘れずに踏む場合はこの程度で充分。
     私のように、胃が弱い場合は踏んでいる最中からげっぷが出たり、胃がグゥ~グゥ~となったりすることが多い。多分胃の辺りの血流が改善し働きが活発になっているのだろうと想像している。怪我などで痛いときは別にして、足の裏にシコリがあって痛いときは、痛い所を避けないでそこに大きなボールが当たるようにして踏むことがコツ。
  3. 付録
     疲れたときなど、足の裏だけでなく足の甲や足首まで全体がむくんでいることが多い。特に年をとるとむくみやすいのか、帰宅して靴下を脱ぐと靴下のゴムのところでくっきりと境が見える。こんな時はこの足踏み器だけでも効果があるが、足踏みの前後で、足の甲や足首の重痛いところを揉んでほぐすと酷い疲れは嘘のように取れて、体の調子が良くなる。一日中座っている生活をしていると、人間の体は正常なら動かして痛くなることはなく、動かさないために痛くなるんだと痛感している。
  4. お願い
     これを試すことは自由ですが、東洋医学の基本(とどこかで読んだ)である「体に聴く」という姿勢を忘れずに、自分の体調をよく観察しつつ行ってください。万が一症状が悪化しても責任は取り兼ねます。外科的な問題がある場合や、(私には分かりませんが)女性の生理中なども避けた方がいいと思います。また、幸いにも効果があった場合は、是非一言 メール掲示板にでもご報告いただけると嬉しいです。


 
          (汚い足ですみません!)
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