e日記風 独り言

#気まぐれ & 気まま & 天邪鬼な老いぼれ技術屋の日々の記録のうち、主に私が読んだ「本」やその内容に関連した記事です。
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楽 天 の 商 品

-2107- バビロンの秘文字
= 今日は画像なし m(_ _)m =
かつて私は通勤などの時間を過ごすために文庫本を読んでいた。20-30分の往復だと2冊/月くらいのペースで読み終わったが、当時はほとんど海外のサスペンスから大河っぽいものまでほとんど分野に脈絡なく読んだ。とりわけ古代エジプトから中東地域のモザイクのような民族、宗教に端を発する現代の事件を題材にしたフィクションを読み漁った(というほど読んでいるわけではないが)
それが1年半ほど前から再び通勤するような生活になり、再び通勤=読書の時間が出来たが、すぐには海外作家の読みたい本を探せなかったので、じゃぁと日本の作家物を読んでみた。話題になっているものや、TVドラマ化されたようなシリーズもの、書店のひら積みのおすすめ本などを中心に。しかし、正直なところイマイチ「これは面白い」というものには会えなかった。
それが、ふと「バビロン」という言葉に惹かれて掲題の堂場瞬一の本に行き当たり、日本人作家が古代中東の遺物に関する(であろう)サスペンスを!? と半ば興味本位で読み始めた。もちろん根底にはキリスト教やイスラム教が生まれ、常に宗教・民族の紛争の地であった中東の古代の歴史が絡む話には興味がそそられるということなんだが。それが大昔に読んだダン・ブラウンの「ダビンチ・コード」に似たような、古代史上の史実を織り交ぜながらヨーロッの国境を越えたアクションになっていることに感心した。まだ読み始めながら、結構面白いと判断している。
という話題につなげた話だが、去年の暮れに1年に一度酒を飲む高校時代の友人 M氏に「こんな小説読んでるのか?面白いか?」と半ば軽蔑気味に問われて、その場では「活字中毒かな?」と曖昧な返事しかできなかったが、よく考えてみるとこうした読書は私にとっては今日の体にとって必須なデンプン質やタンパク質ではなく、長いこと身体の調子を維持するためのビタミンや発酵食品のようなものかと思い始めた。
他人に言わせれば私にとってはエンジニアリングの仕事も「趣味の延長」みたいなものだが、それでも気分転換は必須でその材料がこうした小説なんではないだろうかと。
2020/01/22