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from 2003/10/ 5e日記風独り言e日記の起源

暖冬、暖冬と言われながらも、例年通り桜も3月末にやっと咲き、一遍に春らしくなった。
このページもいつもの通り、日記 > 週記 > 月記 のあたりを行きつ戻りつしている。
さて、新しい年度は何を仕掛けようか?

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-255- 参院選挙     = 今日は画像なし m(_ _)m =

昨日の参院の開票結果が出て、メディアは安部首相の責任論を問題にし始めているが、当の本人は続投のつもりとか。
しかし、今回の選挙ほど、国政選挙という位置づけから枝葉末節な争点に振り回された選挙も珍しいと思うし、その結果もよくリンクしていると思う。
年金記録の問題は、確かに個人にすれば問題で、私個人にしても大昔の記録がどうも欠如しているらしい(そのうちに確認しに行かないといけないと思っている)のだが、そこをいくらつついても明日の展望が見えてこないというのが問題。
どの政党を見ても、明日の展望という論点に明確に言及しているところがないが、5年先には今度は今の年金問題同様、国際競争力などの地盤沈下が更に加速して初めて国力の衰退という問題に気付かされる事になるだろうと思っている。
ぜひ新しい政局は、大臣個人の失態ではなく、こうした本当の問題が議論されるようになってほしい・・・・と、似合わないことを考えた。

2007/07/30
 
-254- ラムセス 1巻 読了     = 今日は画像なし m(_ _)m =

この前書いた、「太陽の王 ラムセスⅡ」(第1巻)を読み終えた。サスペンスとは違うので、目が離せないというほどには面白くは無いが、エジプトについていろいろ新しい知識も得られて、それなりには面白い。
たとえば、今のエジプトはイスラム教の国だが、この頃は太陽神をはじめとした非常に多くの多神教だったということ。イスラムは偶像崇拝を禁じているが、この頃は正反対でスフィンクスを始めとして多くの神像を祭っていた。そして、これも今からはちょっと想像が難しいが、周りの国々と比べてナイル川の恵みによって非常に豊かな国で、この頃の国王は非常に民衆のことを考えていたらしいということ。「王が民衆に仕える」ことによって国が栄えるというような考えがあったということなど。
早速 第2巻を買ってきて読み始めた。

2007/07/17
 
-253- PASMO     = 今日は画像なし m(_ _)m =

今日、定期券が切れるのでPASMOに変えて継続した。
その話をしていたら、先輩氏がこんな話をしてくれた。
曰く、SUICAにチャージしてあった金が異常な速さで減っているのに気づいた。怪訝に思いながらも、ある日定期の経路の途中駅で乗車するときにふと表示を見たら、現金が引かれているのでおかしいと駅員にクレームしたら、逆に 「おかしくはありません。定期が切れていますから現金が引かれました」と言われたという。
考えてみれば、これは非常にあり得る話で、旧来の磁気式の定期券なら期間が切れれば改札が閉まって気づくが、現金がチャージしてあるICカードならそのまま気づかずに、チャージがなくなって初めて気づくということになる。それもオートチャージでクレジット引き落としになっていたりするとしばらく気づかないということもあり得る。しかもICカードは、定期入れの中に入れっぱなしで、刻印を見ないことのほうが多いと思われるだけに、こうした問題は多発するに違いない。
定期の経路なのに、期限が切れて現金が引き落とされているという警告がもう少し積極的になされないと、問題は大きくなるのではないかと心配になった。
鉄道会社のほうは、定期よりは現金のほうが割り引かなくていいので、なるべく目立たないように・・・とひそかに思っているのだろうが、ある日こうしたことに腹を立てたユーザーが、「警告が控えめで気づかなかった。金を返せ」と訴訟を起こすことだってあり得る。何せ、月々数万円という定期を購入している人だっている時代だ。現金払いをしたらバカにならない金額が引き落とされてしまう。最近、何かと企業の姿勢が問題になる「危機管理・コンプライアンス」というのはこういうことだろうと思った。

2007/07/10
 
-252- 太陽の王 ラムセス     = 今日は画像なし m(_ _)m =

クリスチャン・ジャックのラムセス(古代エジプト 第19王朝のファラオ)シリーズの 第1巻を買ってきた。
今度はサスペンスではなく古代神殿時代のエジプトを舞台にした全5巻の長編大河小説だ。少し読んだところでは、エジプトの古代都市や遺跡(当時は現存の都市や建造物)が登場し、それなりに興味は深いがやはりサスペンス仕立てではないので、イマイチ興味が乗らない。もう少し読んでみて、読み続けるか別の本にするか決めようと思っている。

2007/07/09
 
-251- 中国の携帯電話の電池     = 今日は画像なし m(_ _)m =

Webで「広東省の携帯電話などの安全テストで電池の2割が発火」という記事に目が留まった。しばらく前にすでに中国ではリチウム電池まで製造していると聞いて、びっくりすると同時に、いつかはこうした問題が起きるだろうと予測していた。
現在使われているリチウム電池は小さくて容量が大きいが、その分主原料のリチウム金属のエネルギー密度は高く、安全を確保することが難しい。Sony製のノートPC用バッテリーが問題を起こして回収騒ぎになったが、これも安全性という意味では同じ問題。肉眼で見ても分からないくらいの微細な金属の粉が紛れ込んでいただけでこうした発火や発煙事故が発生してしまう。
実は、十数年前にある国内の後発メーカーがカメラ用のリチウム一次電池を出荷したが、やはり製造上の問題があって発火事故が起きた。この時、私はまだ開発にいたので、この発火実験を担当してその様子をビデオに録画した。条件さえ整えば暴発して、1分ほどの間ではあるが、直径1cmちょっとの小さな電池が火炎放射器のように炎を噴出して燃える様は脅威だった。結局、このメーカーはその後すべての電池を市場から回収して撤退した。
今回は二次電池というとこともあり、過充電による問題が主なようだが充電は人が近くにいないときが多いだけに火災の確率も大きい。単に中国だからということではなく、開発から製造まで安全意識と十分な製造知識なくして製造すればこうした問題を起こすのは必至だ。もしこうした不良品のメーカーがマンガン電池と同じような感覚で製造しているとしたら放電時に事故が起きることも有り得るが、自分がどれほど注意しても他人が携帯電話の音楽用途などで航空機内で使用することも考えられるので背筋が凍りつく思いだ。

2007/07/08
 
-250- 「カンビュセス王の秘宝」     = 今日は画像なし m(_ _)m =

No.246でも書いた表題の本上下巻を読了した。
私としては、好きな遺跡もふんだんに登場するし、サスペンスとしてもなかなか面白いと思ったが、「カンビュセス王」という名前がイマイチ日本では知られていないこともあり、この本を置いてある本屋は少ない。原題は "The Lost Army of Cambyses" でインパクトがあるが、翻訳でもきっともっと題名を考えたら売れるのではないかと思う。例えば「ピラミッドの記憶」とか「秘宝の蜃気楼」・・・やっぱりダメか?
ストーリーは・・・・・
エジプトの砂漠で古代の軍隊の埋蔵品を発掘して資金とし、もっとも過激なイスラム原理主義を具現化しようとする男と、その原理主義者に因縁を感じながらその企みを阻止しようと、最愛の妻子を心配しつつも危険の中に一人飛び込んでいくエジプト警察の正義感あふれる刑事との息詰まる駆け引き、そしてやがてストーリーは(当然)思わぬ展開を見せて幕が引かれる。
そして、固唾を呑んで読みつつも、世俗にまみれた読者である私は、この刑事が気のいい旧友から借りておきながら砂漠で大破させてしまったトヨタの4WDの新車をどう償うのかを心配し、エジプト警察が気前良く費用負担してくれることを祈りながら読み終えた。
ポール・サスマンの次回作に期待。




2007/07/06
 
-249- 液晶TV     = 今日は画像なし m(_ _)m =

実は今週 日曜日、例の ヨ○バシで地上波デジタル放送対応の(当たり前か?)液晶TVをついに購入した。
1年くらい、時々売り場を覗いては、機種と価格をチェックしてきたが、とうとう思い切って購入に踏み切った。踏み切った一番の理由は、HDMI端子が 2口付いた機種が普通になって(一部ではあるが 3口付いた機種も出てきた)、値段がこなれてきたこと。なぜ HDMIの口数に拘ったかというと、今はHDMI端子付きの周辺機器は無いが、いずれDVDレコーダやカメラなどが出てきたとき、いちいちコネクタを差し替えなくてはならないのが面倒だと言うこと。(本当にそうした機器を2つ以上買うかどうかも分からないが、後悔はしたくない)
一番お手頃感のある 32インチサイズで、画質を比較したが、いつも○下製に拘るヨメサンが何故か今回は S○ny製に拘った。曰く「他より暗いところが見える」と言う。何のことかと思ったら、サスペンスなどは肝心のシーンが暗い場面であることが多いが、暗い部分のトーンカーブが寝ている(暗い部分のコントラストが低い)と、全部一体化してしまって何が起きているか見えないのだという。そう言う目で見ると、確かにS社の液晶TVが一番解像している。Aquosなどは黒の締まりが良い分、却って低輝度付近はかなり視認性が落ちる。
PブランドもSブランドも嫌いな私は、S○ny Timer と揶揄されるくらい信頼性が低いとか何とか理由を並べて一生懸命抵抗したが勝てずに、とうとうS社製のTVに決めてしまった。メーカーの技術者が聞いたら「えっ」と驚くような選択理由だろう。
都合で電車で出かけたため、配送を頼んでおいたのが一昨日届いた。早速 地上波デジタルやBS放送を見ては娘やヨメサンは大喜びしている。後はS○ny Timer がなるべく長いことを祈るのみ。

2007/07/05
 
-248- オレも更年期なの?:未来予測 その2     = 今日は画像なし m(_ _)m =

丁度昨日、結婚しないまま初老を迎えたら悲劇だというようなことを書いたが、今日 Webでオレも更年期なの?という記事を Webで見つけた。何とその年代は「うつ」になりやすいのだという。幸か不幸か、私は多分その時期には仕事が忙しすぎて、自分の内面とじっくり向かい合う事がなかったので、「うつ」なんて思いもしなかった。(まだこれから来るかも知れないが)
ホルモンのバランスが崩れて「うつ」になった時に、家族の温もりがなかったらと考えると恐ろしくなる。
ピークは 10年か20年して、ゲームやインターネットなど、人付き合いのない趣味に嵌ったままでその年代を迎える人たちが増える時期が問題だ。・・・等と 暗いことを考えるのはこれでお終いにしよう。

2007/07/04
 
-247- 未来予測     = 今日は画像なし m(_ _)m =

昼飯の時の、食堂のおばちゃんとの話。
お互い、年で体にガタが来た時、子供や孫の成長を見て心が満たされ、不安を忘れられると頷いた。自分の体が老いていく分、孫や子供が成長してくれるので、老いに面と向かうことが避けられると言う。そして、話は当然のごとく将来へ延長された。
曰く、結婚しない(出来ない)若い人が増えている。こうした人たちが、将来我々と同じような年になって、自分の体が年ごとに衰えていく現実と向き合う時の事を考えると暗澹たる思いになる。親と同居していれば若い内は寂しさもないが、親も年老いて介護が必要になったとき、自分の体も老いを感じて、将来に対する希望は何も見いだせないとしたら何と悲惨なことか。しかも経済環境は現在より数段悪化することも請け合い。
すでにこうした状況から生じたと思われる事件も幾つか聞こえるだけに、将来社会問題化するのは必然だと思われる。

2007/07/03
 
-246- エコノミスト     = 今日は画像なし m(_ _)m =

1年前 ダヴィンチ・コードを読んでから、歴史・遺跡ミステリーに嵌ってしまい、挙げ句の果て、古代の遺跡が集中しているパレスチナ・イスラエル・エジプト当りを舞台にしたミステリー小説を読むようになったことには再三触れた。
一昨日も、そうした小説の一つ「聖教会最古の秘宝」について触れたが、タイムリーに英国の著名な雑誌「エコノミスト」に「お前は“殉教者”か “裏切り者”か」(---西側は安易な選択を中東の人々に押しつけてはならない)という記事が載ったと言うことをWebで知った。
曰く、イスラム教国では、西側諸国に対して受けの良い穏健派は「裏切り者」というレッテルを貼られ、それに対比して方法を問わず闘争を仕掛ける原理主義者は「殉教者」というクリーンなイメージが付きやすいのだという。
経済的な価値観で物事を判断する西側諸国が、宗教的な価値観を優先するこうした国に安易に経済援助を行うと、ますます穏健派にダーティなイメージを押しつけることになって、解決は一層覚束なくなるという主張で、米国式の中東干渉に警鐘を鳴らしている。
日本にいて、遥か数十年前の戦争の暗い影を引きずりながら「平和は尊い」と考える私たちと、今正に頭上を砲弾が飛び交う中でも「大義無き和平」に背を向ける人たちと、一時の言葉では通じないものを感ずる。
といいつつ、今度は同じくポール・サスマン著「カンビュセス王の秘宝」を買ってきた。

2007/06/27
 
-245- 葉薊(ハアザミ)     = 今日は画像なし m(_ _)m =

ふとしたことで、この下の方の 240の写真の花の名前が分かった。
アカンサス:和名は葉薊(はあざみ)というらしい。確かに葉の形はアザミの葉に良く似てギザギザしていた。しかし花は全くアザミとは似ても似つかない。通勤の道すがら、目にするたびに名前のことが気になっていたが、これでスッキリとした気分で横を歩けるようになった。
結構花の時期は長く、今でもまだ花が咲いている。
さて、昨日書き込んだ「聖教会最古の秘宝(下巻)」を今日やっと読み終えた。
物語の途中から協力し合ってきた、婚約者を自爆テロで奪われたイスラエルの刑事と、逆に子供の頃に医者である最愛の父親がイスラエル人を助けようとしたばかりに、同じアラブ人から裏切り者として暴徒に殴り殺されてしまったため、同胞のアラブ人に対する憎しみを心の底に抱えたパレスチナ人の女性ジャーナリストの二人が、主人公のエジプト人刑事の前で争う。そこに民族間の憎悪を煽るために架空のパレスチナテロ組織を作り上げた極右シオニストが登場して、激しいアクション場面となって、最後は殆どの登場人物は死んでしまう。
勿論、これはフィクションであるが、イスラエル・パレスチナとは無縁のイギリス人作家が中立の立場で著した作品でもあり、現在の中東の根源的な問題の一端をうまく表現しているような気がしてきた。


2007/06/25
 
-244- 聖協会の最古の秘宝(途中)     = 今日は画像なし m(_ _)m =

先日書いたように、表題の本を読んでいる(まだ途中)。この本はエジプトとイスラエル、そしてナチスドイツとフランス、イギリスなど中東-ヨーロッパの広範な地域が舞台で、時代も2004年と紀元70年頃のローマ帝国時代、そしてナチスの時代を細切れに行ったり来たりで忙しい。
登場人物も多く、アラブやイスラエルの名前が多いため、なかなか登場人物を覚えるのにも苦労する。
ただ、パレスチナの紛争を理解するのには、前に読んだ「キリストの遺骸」よりももっと良いかもしれない。主人公のエジプトの刑事は、自分の国の宗教や民族感情と人間としての良心の狭間で悩みながら事件を追いかけており、そうした展開も興味深い。
昨日・今日とどっぷり読書に浸かった休日を送ってしまった。

2007/06/24
 
jpg画像 メモリカード(img243.jpg) -243- メモリカード

出張の帰り、部品を探して秋葉原をうろついていたら安売りで有名な店の店頭でマイクロSDカードを安売りしていた。
何と、1GBカードが 1397円! 今年の初め、ヨ○バシで6500円くらいで買った記憶があるのに、何と1/4以下の値段になっている。目玉商品とはいえ平日の商品であることを考えると驚異的。
使う予定もなかったが、娘にでもやろうかと思わず1枚購入してしまった。
よくメモリカードのコスト比較に使われる1MB当りのコストにすると1.4円 と言うようなことになる。しかもマイクロSDでこの値段だから、レギュラーのSDなら通常価格でも、もうすぐ 1GBで 1000円という値段もあり得るかと思えるくらいだ。私は殆どデジカメ写真は 3百万画素で撮影しているが、これだと大体 1枚 1MBくらいのファイルサイズになる。1枚 1円で記録できるんだったら、もうPCに取り込んでから消去する必要はない。整理や保存のために取り込むとしても、消さないで残しておいた方がいろいろと良いかもしれない。
それより、1GBか512MBくらいのカードを何枚か持って、1年分ずつ撮影用途別に使い分けてアルバムにはメモリカードを保存する方がいいかも知れないなどと思ってしまった。

2007/06/20
 
-242- 東芝 Dynabook     = 今日は画像なし m(_ _)m =

いつかのこのe日記で、東芝のNote PC に薄型の機種が無くなってしまったと嘆いたことがあった(NO.207)。
以来、たまに東芝のページを確かめていたんだが、先週、Webを見ていたら 東芝がNote PCで新しいシリーズを発表したとニュースに出ていた。これぞ正しく、待っていた薄型の新製品だった。約20mm~25mmの厚さで 1Kg 以下だが、シリーズ名は SS RX1というらしい。ワイドLCDというのがちょっと気に入らないが、オールフラッシュメモリ(HDDの代わり=回転部材がDVDドライブ以外は無いということ)の機種が含まれている。6月末発売とのことで、すぐには買えそうにないが今年中には何とか手に入れたいと狙っている。

2007/06/18
 
-241- 「キリストの遺骸」の続き     = 今日は画像なし m(_ _)m =

一昨日の続き。この本でも、少し触れられているが、パレスチナ(イスラエル)が何故こんなに紛争が多いのか?
その理由は中学校の社会科でもしかしたら習ったのかもしれないが、当然ほとんど覚えてはいない。厳しい自然環境の砂漠で暮らすアラブ人の宗教であるイスラム教は「目には目を」というくらい戒律が厳しく、他者を許さないというのが何となく記憶にあるくらい。
それがこの本に登場する人物であるシャロン・ゴルバン博士(ユダヤ人の女性)とウォリス・アブーフ(アラブ人の男でイスラエル建国で難民となってロシアで対イスラエル情報部員として暮らしている)のことを見ていてなるほどと自分なりの解釈に至った。
それは、数千年前から、まずエジプトが穀物と文明を生み出したのだが、やがて文明はローマが中心となり地中海を越えたところで人工が増加し、ローマでは食物や産物の自給が間に合わずにエジプトに依存せざるを得なかったという。そしてエジプトで生産された食料や必需品がこの地を経由して送られたことから、パレスチナはローマにとっての要衝として何度も征服され、ユダヤ人やこの地のアラブ人は被征服民としての辛酸を昔から味わう運命にあった。
そして、民族の交差点としてのこの地で虐げられた人たちの心のよりどころとして、もともとあったユダヤ教に加えて世界の2大宗教であるキリスト教もイスラム教も必然的に、共に同じエルサレム周辺で発祥した。
やがて、一方のキリスト教はそれを生み出したユダヤ人が征服されたのとは裏腹に、精神的にはローマ、そしてさらにヨーロッパ全域をも征服してしまった。そして最悪のことにお互いの聖地が重なり合ってしまったために、畢竟他者を排除し自分たちの聖地を守るための戦いが常に繰り広げられてきたのだということだろう。
多宗教で曖昧さを許す日本人から見ると、たとえ異民族であったとしても千年以上も同じ地域に住んでいたらいずれ混血して境界が無くなってしまうのではないかと思うのだが、世代を超えた憎悪を生きる糧にしている彼らはなかなかそうはならないらしい。
ただ、今回の衝突は一般のパレスチナ難民の人たちから見ても許しがたく理解しがたいことのようだ(朝日新聞の記事から)。
読み終えて、今度はエジプト関連の本が読みたくなった。「太陽の王ラムセス」を読もうかと書店で手に取ったが、その隣にあった「聖教会最古の秘宝」(ポール・サスマン著)が目に入って、この本もエジプトを舞台の一つにしていることから、まずはこちらからということで買ってきた。

2007/06/17
 
jpg画像 「キリストの遺骸」(img240.jpg) -240- 「キリストの遺骸」

表題の本を読み終えた。
時正しく、この本の舞台のパレスチナで過激派ハマスと穏健派ファタハのパレスチナ人同士が争っているというニュースが入ってきた。
この本にも、パレスチナ出身のアラブ人ウォリス・アブーフという登場人物の言葉でそれが示唆されている。彼曰く、アラブでは憎しみだけが真実なのだという。ユダヤ人に対する憎しみが薄らげば、そのときは同胞同士が争うという説明がそのまま当てはまったようなニュースを聞いて、今度は養老猛司の「馬鹿のカベ」を思い出しつつ、改めてイラン・イラク・アフガニスタンなど、西側世界の価値観が通じない世界の遠さを想った。
それはそれとして、この本のストーリーはまずまずだったが、エンディングではすべての説明がつけられ過ぎているのとは裏腹に、私のような門外漢にはエルサレム近辺の物語に登場する地名の載った地図の添付が欲しかった。(「風の影」にはバルセロナの地図が添付されていた)
それと、誤植が多く、今まで読んだ同類の本と比較して、翻訳も会話部分の訳にもう少し工夫があると、もっと面白くなったのではと思った。
今日の写真は、通勤路の傍らの名も知らない花。

2007/06/15
 
jpg画像 Surface(img239.jpg) -239- Surface

Webを見ていたら、Microsoftが新しいPCの概念を発表したと言う。
Surfaceと呼んでいるらしいが、テーブルの表面がディスプレイでそこにタッチスクリーンがくっついている。画面の感じは昔のインベーダーゲームに似ているが、UIは全く違う。
画面を指でなぞるとテーブル上に置いたカメラや携帯の中のデータが移動できたり表示できたり、拡大縮小する。或いはレストランで画面に表示されたメニューを選んで注文して、クレジットカードを置くと支払いが出来るそうだ。まずはホテルやレストランに導入して、やがて家庭にもというのが Microsoftの狙いとか。
このニュースそのものとは違うが、上の動画を見て こうした動画サイトが知らず知らずニュースや広告の中に浸食してきていることに気付いてちょっとびっくり。
写真は、話題とは無関係。仕事の関係で某社の新しいデジカメを入手したので朝の通勤時に、途端の花を幾つか試写してみた。その中のアジサイ。やはり国内メーカーの色作りだなと懐かしい思いで見た。

2007/06/12
 
-238- Webショッピング     = 今日は画像なし m(_ _)m =

最近、我が家は数冊の本をネットショッピングした。
まずはあれほどネット上での買い物に拒否反応を示していたヨメさんが、古い俳句の本をWebで見つけて注文。遠くの古本屋街まで出かけなくていい便利さに納得していたが、今度は新書もある本を続けて購入。
前後して、私もある専門書を探したが古本しかなく、Amazonの古本より安いオークションで落札。・・・・と、Webショッピングとはほとんど縁のなかった我が家のバーチャルショップアレルギーが、あっという間に解消してしまったようだ。
今はまだ本だけだが、こうしていつの間にか生鮮食料品や衣服以外はほとんどの商品をネットで購入するようになるんだろうか?

2007/06/08
 
-237- 「風の影」     = 今日は画像なし m(_ _)m =

読んだ本の話のついでに、もう一冊の話。
表題の本は、昨日書いた「イエスの古文書」の前に読んだ本。
こっちの方が、「イエス・・」よりも面白かった。内戦直後のスペインのバルセロナを舞台に、古書店の息子が古書の中から選んだ一冊の本にまつわる過去とそれにつながる現実の間で、本の作者に重ねながら自分を見つめなおしていくというミステリーで、こちらは特にキリスト教とは関わりのない話なんだが、話の展開は結構どきどきさせられる。

2007/06/04
 
-236- 「イエスの古文書」     = 今日は画像なし m(_ _)m =

最近読んだ本。
ダン・ブラウンやケン・フォレットのキリスト教にまつわる小説を読んだので、またぞろ類書を読もうかと思って、本屋で同じ売り場に並べてあったアーヴィング・ウォーレスの表題の本を買ってきた。
残念ながら、私にとっては前二者の小説とは比べ物にならないくらいつまらなかった。題名のとおり、キリスト教の初期の古文書が発見され、それに基づく新約聖書を出版しようとする出版業者や教会関係者に雇われた宣伝会社の社長が孤軍奮闘して古文書の矛盾を追及していくというストーリーだが、「ハラハラ・ドキドキ」して続きを読まないと寝られないというミステリーの興奮は少ない。
特に最後のほうで、主人公のスティーブン・ランダルが証拠のパピルスを入手して、イタリアからフランスに入国したところで密告により税関で捕まってしまうというあたりがクライマックスなんだが、鍵を握るド・ヴローメ牧師がいとも簡単に寝返ってしまって密告したというような下りはあまりにも拍子抜けだ。
しかし、性懲りもなく次の小説もキリスト教の歴史にまつわるミステリーで、リチャード・ベン・サビアの「キリストの遺骸」という本を買ってきた。

2007/06/03
 
-235- アレロパシー     = 今日は画像なし m(_ _)m =

本屋での立ち読みの知識
いつか、このe日記に桜の花が通信手段なしに一斉に咲くのはすごいと書いたことがあった。
しかし、植物の世界にも通信手段があるらしい。アレロパシーと言うらしいが、ある一種の植物が刺激により生産する化学物質が空中に放出されることによって、同種の植物に与える作用のことだが、たとえばライ豆がある種のダニに取り付かれると、このダニが嫌う物質を生成して自己防衛しようとするが、この物質を他のライ豆が感じるとそのライ豆も同じ物質を生成発散するらしい。
また、アスパラガスの連作障害や他の植物の抑制作用もこの一種だということ。
花粉症の原因として悪名高いセイタカアワダチソウ(ブタクサ)が他の植物を排除してはびこるのもこうした他の植物の抑制作用が強いことが原因らしい。
もしかすると、桜の花も咲くときに何か化学物質を放出しており、どこかの枝の花が咲いたときに放出されたこの物質に他の蕾が反応して一斉に咲くのかなと思った。

2007/05/27
 
-234- フレッツ障害     = 今日は画像なし m(_ _)m =

NTT東日本のフレッツサービスが昨夜ダウンしたらしい。私はKDDIなので関係なかったが、最近はIP電話に加入している人も多いので電話もつながらなくて結構深刻な事態になったようだ。
その原因が今日午後発表になったが、何と故障したルーターの交換に伴うその他のルーターへのデータ書き換えに問題があったらしい。
NTT東全体で 4000台のルータがあり、1台のルータを置き換えるのに残りすべてのルータの中にある該当ルータに関するデータを書き換える必要があるが、そのうちの1台がたまたま能力不足で書き換えに失敗してダウンしたことで、さらに他のルータは新しくもう1台のルーターの分も書き換えなくてはならなくなり、こうなると他のルータは負荷が2倍に増えるので・・・と鼠算式にハングアップするルータが増えたとのこと。で、最終的には能力不足の旧式のルータが 2000台ダウンしてしまったようだ。
以下、ITエンジニアではない素人の私の感想。
NTT東といえばおそらく 650万加入くらいの規模だろうから、通常これらのルータは1台あたり平均 1600ユーザをルーティングしていることになる。そのうち 1/3のユーザが同時に通信をすると仮定すると500人分くらいのルーティングをしているはずだが、動画や画像などの閲覧に比べれば僅かなデータの書き換えと思われるルータ情報の書き換えでダウンするなんて、システムの設計はどうなってるんだろうと不思議になった。
・・・とどうでもいいことを考えながら、個人的には目出度く? 58回目の誕生日を迎えてしまった。

2007/05/16
 
-233- デセプションポイント     = 今日は画像なし m(_ _)m =

1年近く前に、「ダビンチ・コード」という本を読んで以来、幾つかの本を漁って読んだ。
ここでも幾つか取り上げた(「天使と悪魔」「大聖堂」など)。それ以外にも読んではいるが、なかなか面白いと思える本には当たらない。仕方ないので、「ダビンチ・コード」と「天使と悪魔」の作者 ダン・ブラウンの「デセプションポイント」というサスペンス小説を買って読んだ。
前二者が、どちらも時代はほぼ現代であるにもかかわらずキリスト教の歴史に立脚した物語になっているのに対して、この小説はアメリカ大統領選を舞台にした現大統領陣営と対立候補が NASAの隕石発見を巡って争うどちらかというとSFまがいのサスペンスなんだが、これも結構面白い。
訳者のコメントにもあるが、この作者はなかなか読者を引っ張り込む文章組立てに長けているようで、一気に読まずにはいられない。そして、結構長い小説であるにもかかわらず、読んだ後になって考えると物語の中の時間経過は どれも2~3日に過ぎないことに驚く。
その他の共通点として、登場人物は40代後半のいい男と30歳すこしくらいのいい女のペアであること、この二人はスタートでは全く見識がないにも関わらず事件の進展と共に相思相愛となってハッピーエンドになるためすこぶる後味がいいということ。(但し 「デセプションポイント」では、主人公は女性の方)
残念なのは、この作者にはまだ 3冊しか小説がないと言うこと。

2007/04/17
 
jpg画像 伊豆(img232.jpg) -232- 伊豆

金曜日の夜、昔参加していたある工業会関連の懇親会に招待されて出席した。
伊豆のとある温泉地で、昔懐かしい面々と久しぶりに酒を飲んで話した。
参加した多くの人たちは、技術の一時代を築いてきた人たちだったが、その人達の多くも私同様、間もなく一線を去ることになる。そして同時に、この団体も技術の変遷と共に役割を終わり解散という局面に立たされており、時代の流れを感じたひとときだった。

2007/04/15
 
jpg画像 春の雪(img231.jpg) -231- 春の雪

暖冬、暖冬 と言われていた今年の冬も去って、桜が咲いたというのに昨夜の寒さ。
会社の帰り道、朝それほど寒いとは思わなかったためコートを脱いで来たことを悔やんだ。だからその後、娘を駅まで車で迎えに行くのに(駐車場で車を出すだけのために)冬の間着ていたオーバーズボンとダウンのジャケットを引っ張り出してしまった。
今朝起きると、予想通り西の方角の丹沢山系の頂きは真っ白。会社に出かける前の忙しい時間を縫って、一枚撮影。

2007/04/05
 
jpg画像 桜の開花(img230.jpg) -230- 桜の開花

桜が開花する度に毎年思うことがある。
同じ所に植わっている同じ種類の桜の木は、全く同じ日に開花する。東端にある木と北側にある木、土手の回りと内側など日当たりも水分の状態もずいぶん違う条件だろうと思うのに、申し合わせたように一斉に開花する。
要は同じDNAで同じ気候だったら同じ日に咲くんだろうけど、それにしてもすごいセンサーの精度だなぁと感心してしまう。
人間の手による人工のセンサーの精度は、調整しない限り ±10%の精度には入らないだろう。
ある地点の1年の温度差を 30℃として、それが半年の180日でサインカーブで変化するとすれば、ゼロクロス付近では 0.26℃/日(約0.87%) くらいの変化となる。(実際には最高気温~最低気温を検知していると考えるとセンサーのダイナミックレンジとしてはもっと広いのだろうが=精度はもっと高いと考えられる)しかも実際の気温はかなり凸凹した経緯をたどる。人間だって、同じ親から生まれた兄弟姉妹が鋭かったり鈍かったり、賢かったり愚鈍だったりとかなり不揃いに育つのに。それを1日も違わずに全部の木が一斉に開花するなんて、申し合わせ(通信手段)なしに開花するこのシステムはちょっと驚きだと思う。



2007/04/02
 
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