O/Sがクラッシュしたのに、3分で回復させるなんて、
と思われるかも知れません。 そう 3分というのは Windows O/Sの立ち上がり時間ですから。 でも、私のPCは HDDの
ハードウェア故障以外、つまり O/Sクラッシュでは 99%以上と言っていいくらい、3分間で
O/Sを立ち上げて通常通り作業をすることが可能です。
その秘密は、 O/S を Main/Sub と 2つ搭載しているからです。
常用している Main の Windows がクラッシュしても、即 Sub の O/Sに切替えて
立ち上げることで、通常の作業が継続できます。
具体的に説明すると、通常の C:ドライブ
と同じ内容の ドライブを もう一つ作ってあり、通常は C:ドライブから Windowsを立ち上げますが、もし
C:ドライブのデータに異常があった場合、もう一つの O/Sディレクトリ (H:
とか)を立ち上げて、ほとんど同じ環境で作業を継続します。 従って、少なくともこのまま作業を続ける分には、O/S立ち上げ直しの時間だけロスすれば作業は継続できます。そして、いずれ時間のあるときに、異常になった
MainのO/Sを修復してやればいいのです。
具体的な手順は、
- Windows
O/S のインストールされている パーティション(通常は
C:)のドライブイメージをバックアップします。
ドライブイメージのバックアップの具体的な詳細手順はここでは説明しませんが、市販のバックアップユーティリティや最近はフリーウェアもあるようです。
- HDDに基本パーティションを追加します。(元々の基本パーティションをP1、追加したパーティションをP2とします)
- 追加した基本パーティションに 1.でバックアップしたドライブイメージを復元します。
- P1の ルートディレクトリに 以下の内容でテキストファイルを作成し ファイル名を boot.ini とします。
(この例は Windows2000 です。 Xpだと \WINNT が \Windows となります。また "Microsoft Windows 2000 Professional" /fastdetect" は "Microsoft Windows XP Professional" /fastdetect" 等とした方がいいでしょう。)
[boot loader]
timeout=5
default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINNT
[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINNT="Microsoft Windows 2000 Professional" /fastdetect
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINNT="Microsoft Windows 2000 Professional (Sub)" /fastdetect
以上で、次に立ち上げるときに、電源投入直後に以下のような O/S の選択画面が表示され
上下矢印キーで選択できるようになります。(” ”内の文字列が表示されますが、ここは自由に決められます)
この方法では、HDDの最初の読み込みアドレスを記憶しているMBRと、最初に立ち上げる方の HDDのパーティションのパーティションテーブルと、Windowsが最初に読み込む ntldr や 上記の Boot.iniなどの基本的なファイルに異常がなければ、それ以外のファイルなどにはどんな異常が発生しても、問題なくサブのO/Sが立ち上がってくれます。
ただ、意外とこの方法で見落としがちなのは、サブのO/Sパーティションを作成してからメインのO/SでWindowsやネットワークへのログオンパスワードを変更したりすると、それが反映されていないため、古いパスワードを忘れたりすると慌てます。パスワードなどは普段使わないものも、こまめに記録して忘れないようにしましょう。(これはこれで、パスワードなどの記録をするユーティリティがありますので、そうしたものを利用するといいでしょう)