最近再び
前にも書いた軽量Linuxの Puppyで遊んでいる。Puppyは、O/S サイズが 700MBちょっとと超軽量で USBメモリにすべて収めることが出来、しかも O/S本体が RAM上に展開されるので低速なインタフェースでも動作は軽快で、デスクトップの操作に加えて、Google Chromeなど対応アプリがあれば Windows とほぼ同じ感じで操作可能で、Linuxを使っている事を忘れさせるくらい気軽に試せる。
私は 当初 USBフラッシュメモリから起動していたが、最近 USBメモリよりも高速なUSB端子接続の外付け SSDが低価格化してきたので購入してみた。
購入したのは BUFFALOの 1TBの SSD(SSD-PUT1.0U3)で価格は Amazonで 7千円ちょっと。
届いて、さっそく既存の Puppy(Fossapup64 9.5)から G Partedでパーティションを 4分割して、デスクトップのインストールから FrugalPup の 「Puppy button」で 2番めのパーティションにインストールを実行(
fossa64-simple-r2.iso を使用)。ちなみに 4番目のパーティションは Fat32でフォーマットして Windowsとのデータ交換用に、3番目は Linux-Swapでフォーマットして Swap領域に。
その後 FrugalPup の Boot button で Grub2の Bootパーティションを1番目のパーティションに作成。最後に ブートパーティション(1番目)の Grub2.cfg ファイル中の media=usbhdd という部分を media=usbflash に変更(これで終了時「save」「no save」が選択できるようになる)。ここまでは わずか 30分ほどで、Puppy が更に高速起動するようになった。(起動時間は USB3.0接続のUSBメモリの半分ほどで 30秒強)
問題はここから。 今まで LiveUSBとしてインストールした Puppyでは Chrome は半角英数字入力が出きるだけで日本語入力ができなかった。それでもマルウェア、フィッシング、クロスサイトスクリプティングなどの心配なく Webブラウジングが出来るが、私にとってはGoogle検索やこの e日記の記入など日本語入力がなければほぼ使いものにならない。一応 Pale Moonという代替手段はあるが Chromeの拡張機能や Googleの専用アプリが使えない。 Webには Puppyでは Chromeで日本語入力出来ないという話題や対策方法が結構多くあるが どれも Puppyや Chrome が古いバージョンに基づく情報なのか、私の操作が正しくないのか? 今までは日本語入力ができず、Web検索程度には やむなくエディタで変換入力した文字列を Chromeにペーストして凌いでいた。
これまではトライ&エラーで設定変更が紆余曲折してどこを変更してどこを戻したのか分からなくなっていたので、今回はクリーンインストールから徹底して 日本語入力に挑戦してみようと覚悟して始めたが、それが奏功したのか結構あっさりと成功した。
基本的には、Chrome の現時点の最新版 sfs
google-chrome-118.0.5993.70-x64.sfs をダウンロードしてダブルクリックしてインストール。その上で /root 配下に Chrome.sh というスクリプトファイルを作成して、以下の2行を記入して保存。このファイルをデスクトップに D&Dして、アイコンを Google Chromeのものに変更。更に /usr/share/applications 内の google-chrome.desktop というファイルをエディタで開いて、Exec= の部分を /root/Crome.sh に変更(3ヶ所)、Icon= の部分も /opt/google/chrome/product_logo_48.png に変更。
#!/bin/sh
env GTK_IM_MODULE="xim" google-chrome-stable --no-sandbox --disk-cache-dir=/tmp --disk-cache-size=10485760 --media-cache-size=10485760
こうすることで、このアイコンをクリックすると Chromeが起動して、それ以上何もしないでも 日本語入力が出来るようになった。今までの紆余曲折は何だったのか?
あと、今回の成果として Note-PCのタッチパッドにキータイピング中親指の付け根が不用意に触れてしまって、入力がおかしくなって辟易としていたが、まず ターミナルから
xinput list | grep -i touchpad
を実行すると
SynPS/2 Synaptics TouchPad id=14 [slave pointer (2)]
などと返ってくるので、デバイス ID 14 と分かる。その IDを使って以下のスクリプトで無効化出来ることが分かった(Ubunts の情報だが、puppy でも有効だった)。
#!/bin/sh
xinput set-prop 14 "Device Enabled" 0
このスクリプトは /root/Startup ディレクトリにファイル名 Disable-TachPad.sh などとして保存することで、起動と同時にタッチパッドは無効化するようにできた。
万が一 途中でタッチパッドを有効化したくなったら(私の Note-PCは USB端子が2個しかなく、1個を起動用 Puppyの SSDが使用し、もう1個を USBマウスが使うと、USBメモリなどが使えなくなる。どうしても USB機器を接続したい時はこのアイコンをクリックしてタッチパッドを有効にしてからマウスを外す)、デスクトップに上記スクリプトの最後の「0」を「1」にしたファイルを置いてそれをクリックすれば OK。
今回、更に追加で設定を変更したのは Puppyはデスクトップのアイコンでアプリを起動する際にシングルクリックで起動するが、Windowsと併用しているとつい間違えてしまう。このシングルクリックをダブルクリックに変えるには
A.メニューの「ファイルシステム」> 「ROX-Filer ファイルマネージャ」で「ファイル」ウインドウを開き、そのウインドウ中で右クリックして「オプション設定」ウインドウを開く。
B.「ピンボード」を選んで「ピンボードの動作」の中の「シングルクリックで開く」のチェックを外す。(デスクトップアイコンがダブルクリックで開くようになる)
C.「ファイラーウィンドウ」を選択して、「ウィンドウの動作」の中の「シングルクリックで操作する」のチェックを外す。(ファイルマネージャの操作がダブルクリックになる)
更に、Puppyのデフォルトではマウスのダブルクリック間隔が短く、かなり意識してダブルクリックしないと反応しないのでマウスのダブルクリック間隔を以下の手順で変更する。
/root/.jwmrc をエディタで開いて(.jwmrc などの非表示ファイルは ROX-Filerでは「目」のアイコンを左クリックすると表示される)、以下の部分の 400 / 3 の部分を 1000 / 5 などに変更する。
<!-- Double click speed (in milliseconds) -->
<DoubleClickSpeed>400</DoubleClickSpeed>
<!-- Double click delta (in pixels) -->
<DoubleClickDelta>3</DoubleClickDelta>