ストーブの修理


これは今年の冬の事です。

 かなり使い古したストーブの電池式の着火装置が寒くなってうまく火が付きません。寒い朝は特に火の付きが悪いようです。電池を動かすと着火することがあるので、どうやら電池接点の接触不良のようです。寒くなって電池の内部抵抗が増えると、接点の接触抵抗の増大と重なって着火に必要な電圧が出ないようです。間もなく引越しの予定なので新しいストーブを買うのもためらわれますし、裸火のストーブは焼きイモを作るときなど何かと便利です。

Batt Box  Batt Box

 何とか修理しようという虫がまたうごめき始めました。接点を見ると両方の接点が確かにかなり変色しています。接点の接触不良ですから、接点を交換するか表面の皮膜を取ればいいのですが、構造的にどうやら交換は無理です。表面の皮膜を剥がしてもまたすぐ皮膜が出来て効果は続かないでしょう。火が付くのが悪いストーブの着火の度に何日か考えましたが、接点の表面を新しい接点で覆えばいいだろうと考えました。表面を処理することは不可能ですが、新しい接点を今の接点に継ぎ足して、電池の電極に触れる部分だけが新しいメッキになっていればいいはずです。

Batt Box

 そこで、ストックしてある電気部品の中から新しい接点材料を探しました。使えそうなものは写真の、コネクタ用接点(左)と、チェックピン(右)です。勿論チェックピンのビーズは外してから使用します。電池ボックスのマイナス極側ではコネクタ用接点を被せれば、コネクタ接点のニッケルメッキが電池のマイナス極に触れるでしょうし、プラス極側にはチェック端子を半田付けすれば金メッキが電池に触れると思います。早速それぞれの部品を半田付けしました。但し、石油の入ったストーブですから裏返したり倒したりして半田をつけるわけには行きません。ちょっと不自由な体勢でつけましたのであまりうまく付きませんでしたが、何とか機能はしそうです。何日も使わないと効果はわかりませんが、とりあえず機能はしています。今回はコイルバネの余裕がありましたのでこんな手段が使えましたが、普通こんな部品が追加できるような余裕はなさそうですから、それほど汎用的な方法ではありません。

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