自作マニアの物欲記 - 9
5. :自作グッズ その2 無線LANの感度アップ
 我が家では一応、無線(WiFi)を利用して家庭内LAN(家庭内乱ではありません!!)を構築しています。但し、使用している機器は一昔前のシロモノでお世辞にも感度が良いとは言えません。

私の部屋に光回線(マンションタイプなので実際には電話回線なんですが)の端末MODEMが置いてあって、そこから無線ターミナルが接続されており、各部屋では無線アダプタ付きのNotes PCでインターネットなどに接続しています。
 ところが、私の部屋(一番北側!)から一番遠いリビングで使うことの多いヨメサンのPCは距離にして10mくらいなんですが、直線とはいえ細い廊下や木製ドアを隔てており見通しがきかないためもあってか、電波は途切れ途切れのようです。
 使用している無線ターミナルは、元々ISDNで常時接続していたときに購入したISDNモデムと無線ターミナルが一体になったI-O Dataの AirPort という IEEE802.11b 規格にしか対応していない、今となっては骨董的価値の無線LAN搭載 ISDNルータ(WN-B11/INS)です。これに、セットで付いてきたPCMCIA接続の無線カード をヨメサンのPCで使っているんですが、マウスを掴んだ手を少し動かしただけでも「切断されました」という警告が出るような状態でした。私や娘の Notes PCに内蔵のWiFi端末では良好な受信状態が得られているので、新しい無線ターミナルか、せめてWiFiカードだけでも新しいものにすれば多分問題はなくなるんでしょうが、せっかく完動しているターミナルやカードを買い換えるのはケチな私の宗旨に反します。


そこで、昔ちょこっと囓った無線の知識がさっそくうごめき始めます。使用している無線ターミナルは無指向性のアンテナが付いているんですが、私の部屋は家の端っこで電波の方向は片方向だけしか使わないので、この無指向性のアンテナに指向性を持たせればその方向では電波が強くなるはずです。アンテナに指向性を持たせるには、八木アンテナのような導波エレメントを付けるとか幾つかの方法がありますが、一番単純なのは反射板を付けることです。
 で、お得意の100円ショップを物色して、アルミシート(台所のガスレンジの汚れ防止用の100x60cmくらいの粘着テープ付きシート)を買ってきました。これを適当な大きさに切って、それをアンテナから電波の波長の半径程度の距離のところに立てておきます。

 実際には殆ど影響しないと思いますが、アルミシートは一応理論通りの円弧状にカーブを付けて見ました。WiFiの周波数は IEEE802.11b 規格の場合 約2.4GHzですから光の速度 約30万Km を周波数で割ると、波長は 約12.5cmとなります。
分り易いように、無線ターミナルとリフレクタの下に1cmのマス目の厚紙を置いてみました。記憶では、リフレクタの場合、半波長分の長さ(この場合 6.25cm)でいいと思ったんですが、それでは効果がありませんでした。(写真の状態で≒12.5Cmです)

 で、効果のほどですが、測定装置は持っていませんのでパソコンのWiFiアダプタのドライバが表示する受信状態のモニターで見る限り、今まで中~弱 時々受信不能 だったものが、このリフレクタを置くと 強 ~ 中 となって、手を動かしたり間のドア(木製)を閉めても通信が切断する事はなくなり、ヨメサンのイライラも少しは軽減したようです。
 (上の写真は実験中のため、アルミのリフレクタはHDDのパッケージを立ててそれに乗せています。いずれ厚紙でスタンドを作る予定です。 副産物としては、このリフレクタの方向には数十m離れて別のマンション棟があり、この方向にあまり電波が強いと、セキュリティが弱いこのターミナルでは不正アクセスを受ける心配も拭いきれませんが、おそらくこの方向の電波はかなり減衰していると思います。)


その後、WiFiターミナルは BUFFALO WHR-G300N にグレードアップした。設置場所などはそのままだが、 Note PCの方に WiFi電波受信強度測定ツールをインストールして、いろいろ実験してみた。
結果としては、木製のドアを一枚隔てると強度が 10%程度減衰する。
上記リフレクタでは逆に10%弱強度が改善していると思われる。
あと分かったこととしては、50%の強度が得られていたのに、ほぼ同じ場所で子機(Note PC)をスチールのパイプラックのような金属製のテーブル上に乗せると、全く感度が得られなくなってしまう。

前ページへ   次ページへ総アクセス数


離れていても確実に安全につなぐなら コレ
無線LAN 300Mbps