e日記風 独り言

#気まぐれ & 気まま & 天邪鬼な老いぼれ技術屋の日々の記録のうち、政治や社会問題に対する勝手な私見を書いてみました。専門家ではありませんが、岡目八目という言葉もある通り、時には本筋を突いていることもあるかも?
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楽 天 の 商 品

-1932- 北朝鮮:その2
先日の「北朝鮮」の続きの傍目の勝手なコメント。
阿部首相がロシアのプーチン大統領と会談して、国連における北朝鮮への制裁決議に協力要請を行ったらしいが、結果は分かっていた通り。
あまりメディアでも取り上げられていないが、私が思い出したのは 1962年前後の「キューバ危機」の話。ちょうど読み進めているケン・フォレットの「永遠の始まり」にもその舞台裏が出てくるが、米国は当時アイゼンハワーからケネディ大統領に政権が移った時代で、フロリダから目と鼻の先のキューバにカストロの革命政権が誕生し、親米派の地主などが迫害されていることに危機感を抱き、米国がカストロ打倒を画策する中でピッグス湾事件などを起こし、その結果逆にカストロの危機感に火が付き、ソ連に急接近して軍事的援助を要請した。そしてソ連の当時のフルシチョフ首相が極秘裏にキューバに中距離核ミサイルを運び込んでミサイル基地の建設を始めた。
U-2の偵察飛行でこれを察知した CIA/米軍は即刻のキューバ侵攻を主張しケネディ大統領もぎりぎりの判断を迫られ、キューバの海上封鎖に踏み切りソ連からの軍事物資輸送を米軍の海上検閲により阻止しようとし、米国-ソ連による一触即発の危機が生まれた。
結果は、フルシチョフが突きつけた交換条件、米国がトルコに配備したミサイルの撤去と交換にキューバからのミサイル撤去をケネディも同意したことで危機が回避されたが、ここで鮮明になったのはソ連のしたたかさ。それはソ連が崩壊しロシアになった今も健在だ。
これは私なりの解釈では、メディアなどの公開された情報操作によって選ばれ任期も限られた自由主義国のトップに比べ、当時も今も表面上はともかく実際には熾烈な裏の権力闘争によって政権を奪い取る形の共産主義/社会主義国のトップは、駆け引きにおいては非常にタフで「○○学園」問題などで右往左往している軟弱なトップなどは軽くあしらわれてしまうという現実。去年暮れに故郷に招いて盛大に歓待したにもかかわらず、北方領土問題は実質的にはほとんど何も進展せずに終わったことも思い出してしまった。
プーチン大統領は、北朝鮮問題に対してはどんな判断をしようと失うものはなく、逆に最大限に自国の利益を考えているはずで、自由主義国の大義「平和」に安易には乗らず、北朝鮮の「暴挙」というカードも使えるだけ使おうという魂胆だろう。

今日の写真は、もう盛りを過ぎてしまったが土手に咲いているニラの花。葉っぱは間違えてスイセンを食べてしまう人がいるらしいが、花は随分違う。
2017/09/09